ぷ痴っくす

小さい子が、一番大胆だった
「ミニっ娘があなたに贈る変態痴女羞恥日記」——このキャッチコピーを見た瞬間、この作品のすべてが凝縮されています。田辺京先生の2nd単行本となる『ぷ痴っくす』は、小柄でキュートな見た目なのに中身はとんでもなく変態、というギャップ全開の短編集です。コアマガジンのMEGASTORE COMICSから2016年11月に発売されました。
恥ずかしいのに、止まれない女の子たち
この作品の最大の特徴は「羞恥」にあります。登場するヒロインたちは、みんな自分の変態っぷりに多少なりとも気づいていて、恥ずかしいと思いながらもどうしても止まれない——そういうキャラクターが揃っています。
表題作的な位置づけの「みてみてえっ痴」シリーズが特に分かりやすくて、お風呂屋の番台に入った花梨ちゃんが、バレそうでバレないスリルをどんどんエスカレートさせていくんですよね。ノーパンで接客したり、法被にふんどし姿で男湯に乗り込んだり…その大胆さと恥じらいが同居した表情が、もう絶妙すぎます。「恥ずかしいのになぜか興奮する」というキャラクターの心理描写がしっかり描かれているので、読んでいるこちらまで不思議な緊張感を共有できる感覚があります。
ひとクセある収録作品たち
「秘密の氷川さん」は、普段は真面目そうな氷川さんが秘密を抱えているというシチュエーションもので、落差の使い方が上手い一作。「妹の言うとおり」は、うっかりなことから始まった関係が逆転していく展開で、グイグイくる妹キャラの存在感が光ります。「りる★まい★すたー★」「おねがい★まいすたー★」はゆるっとした雰囲気の中にしっかりエロが詰まっていて、読んでいてクスっとしながらもちゃんとドキドキできます。
どの作品も「女の子がセックスを全力で楽しんでいる」という明るいテイストで統一されており、後味がすっきりしているのが嬉しいところです。
田辺京先生の絵、ミニマムなのに情報量が多い
田辺京先生といえば、『閃乱カグラ Spark!』のコミカライズも手がけた実力派の作家さんです。小柄・ミニマムな体型の描写を得意としていて、つるんとした線の中にちゃんとムチっとした柔らかさが宿っているのが独特の持ち味です。
エロシーンの表情描写がとにかく豊かで、羞恥・快感・小悪魔感を一枚の顔の中に詰め込む技術が見事。挑発的なのに可愛い、というキャラクターを成立させるのがとても上手い作家さんだと感じます。
こんな人にオススメです
小柄・ミニ系ヒロインが好きな方、羞恥プレイや痴女系のシチュエーションに惹かれる方には間違いなくハマる一冊です。全体的に明るくポップなトーンなので、重たい展開が苦手な方にもぴったり。電子書籍でも配信されているので、気になった方はぜひ試し読みからチェックしてみてください。田辺京ワールドへの入口として、これ以上ない1冊ですよ。