ワンナイト・エラー

成年コミック

「ただの仕事仲間」が崩れる瞬間、最高すぎました

社内恋愛を心の底から見下している仕事人間が、気づいたら同僚に振り回されていく——この設定だけで「あ、これは読まなきゃいけない」と感じた方、正解です。ウチガワ先生がCOMIC BAVELで連載中の『ワンナイト・エラー』は、「エロカワ作家」の呼び名にふさわしい、色気と面白さが同居した作品です。

朝吹冴という女、ちょっとズルくないですか

主人公・三崎は、職場の先輩たちの社内恋愛話を「仕事の邪魔」と切り捨てるほどの仕事人間です。そんな彼が唯一「使える同期」として認めているのが、同じく恋愛に興味なさそうなクールな同期・朝吹冴。終業後も自宅でプレゼン準備をするほど気の置けない関係のはずだったのに、ある日の「疲れてるなら少し休んだら?」の一言と膝枕が、三崎の理性を根本から揺さぶり始めます。

香水の匂い、肩のライン、肌の温度——それまで意識していなかった全部が一気に刺さってくる、あの感覚。この導入部分の描き方がとにかく巧みで、「自分でも気づかないうちに落ちていく」プロセスをページの中で丁寧に積み上げてくれます。

クールな顔が崩れていく、その緩さ加減が絶妙

朝吹冴のキャラクターの最大の魅力は、前半の完璧なクールさと後半の表情の変化の落差にあります。何事もないかのように振る舞いながら自然と三崎を誘い込む用意周到さ、そして煽りのセンス——前半は終始三崎を翻弄するクールビューティとして君臨しています。

ところが物語が進むにつれて、その余裕の表情がじわじわと崩れていくんです。「崩れ始めるスピードが遅くて、徐々に変わっていくのがすごくドキドキできる」という声がありますが、まさにその通りで。表情の変化ひとつひとつを見逃したくなくて、ページをめくる速度が自然と落ちていきます。

「社内恋愛否定派同士」という設定のうまさ

この作品の構造として特に秀逸なのが、ふたりとも「社内恋愛は不要」という価値観の持ち主だという点です。恋愛に興味がない者同士が一線を越えることの背徳感と、「これは恋愛じゃない」と言い聞かせながら体が正直に反応してしまう心理描写のバランスが絶妙。女性優位なプレイの緊張感と、そこに重なる感情のもつれが「エモエロい」という言葉がぴったりくる読み口を生み出しています。

続編「リスタート・エラー」も要チェック

本作はCOMIC BAVELにて連載中で、続編「リスタート・エラー」も配信されています。ワンナイトで関係が変わったふたりのその後が描かれるとあって、1巻を読み終わった後に続きが気になって仕方なくなります。コミックシーモア、DLsite、FANZAなど各電子書籍ストアで配信中です。クール系ヒロインが好きな方、女性上位プレイが好きな方、そして「ありそうでなかった設定」に惹かれる方に、ぜひ手に取ってみてほしい1冊ですよ。