よがり

「妖怪×官能」、このジャンル開拓した人が勝ちでした
成人向け漫画の棚の中でこのタイトルを見かけたとき、思わず手が止まりました。『よがり』——たった三文字に、なんとも言えない妖しさが宿っています。蛆孕茵先生のデビュー単行本は、コミックカイエン発の「超美麗絵師が描く妖怪官能作品集」という触れ込み通りの、他にはない唯一無二の世界観が全192ページに詰まった一冊です。ムーグコミックスから2025年9月27日に発売されました。
「化生の妖気と淫気」、この二つが同居する絵面がすごい
妖怪と官能を組み合わせた作品というのは、実はそう多くありません。怪しくて美しくて少し恐ろしい——妖怪というモチーフが持つその「人外の魅力」と、エロスが出会うとどうなるか。蛆孕茵先生はその答えを、圧倒的な画力で提示してきます。
「化生の妖気と淫気あふれる一冊」というキャッチコピーは大げさでも何でもなくて、ページを開いた瞬間から漂ってくる独特の空気感がそのまま言葉になっています。妖怪というモチーフが持つ「人ならざる美しさ」と「禍々しさ」が、エロシーンの熱量と混ざり合うことで生まれる独特の読み口は、普通の成人向け漫画では絶対に味わえないものです。
「超美麗絵師」という呼び名、ページを見て納得しました
蛆孕茵先生の絵柄は、コミックカイエンという舞台で磨かれてきた「美麗系」の極致にあります。繊細で緻密な線、陰影の使い方、人外キャラクターの体の描き方——通常の現代的なキャラクターではなく、妖怪という非日常的な存在を描くためには、絵師としての技量が普通以上に求められます。蛆孕茵先生はそのハードルを軽々と越えてきていて、妖しい美しさと色気が一枚絵として成立しています。
エロシーンでのキャラクターの表情描写も独特で、人間とは少し違う「妖怪の快感の表現」に先生なりの解釈が感じられます。よがり声をあげる妖怪たちの顔が、怖いのか可愛いのか色っぽいのか判断できない——そのあいまいな感覚が、この作品特有のクセになる読み口を生み出しています。
「人外もの」「妖怪もの」好きには刺さりすぎる内容
異種族ものや人外キャラクターが好きな方にとっては、この作品はかなり特別な位置を占める一冊になるはずです。妖怪という日本固有のモチーフを使っていることで、異種族ものの中でも独特の「和の妖しさ」がある。その世界観の完成度が高くて、読み進めるほどにこの先生にしか描けない領域に踏み込んでいく感覚があります。
駿河屋限定版もあります
駿河屋では「2L判オリジナルブロマイド」付きの限定版が展開されており、コレクター的な楽しみ方もできます。アニメイトや各電子書籍ストアでも入手可能です。1,320円(税込)というお手頃な価格も嬉しいところ。妖気と淫気が混ざり合うこの独特の世界、ぜひ一度体験してみてください。きっと「こういうの、ずっと待ってた」と思うはずですよ。