あのこのなか

成年コミック

「このコのなか」に入りたくなる、それが全てでした

タイトルの『あのこのなか』——読み終わった後にこの言葉を噛み締めると、じわっと意味が広がってくる気がします。「無垢な美乳娘のマイスター」という呼び名を持つ和馬村政先生の最新単行本は、GOTコミックスから2024年10月に発売された全10篇・250ページ超のボリュームたっぷりの一冊です。しかも雑誌掲載時から大幅加筆修正が施されているという、読者への誠実さが嬉しいです。

「マシュマロおっぱいの清楚美女」が覚醒していく、その過程が全部好き

この短編集を貫くテーマは「ドスケベへの覚醒」です。清楚で無垢に見えるヒロインが、敏感なおっぱいと体の反応に戸惑いながら、だんだん自分の中の本能に素直になっていく——この「覚醒の過程」を描くのが、和馬村政先生は本当に上手いです。

ただエロいシーンを並べるのではなく、「このコがなぜこんなに感じてしまうのか」という説得力をちゃんと積み上げてからクライマックスに持っていく構成が全作品に共通していて、ヒロインへの感情移入が自然に生まれてきます。

10篇、全部「あのコ」が違う

収録作品のタイトルを見るだけで、バラエティの豊かさが伝わってきます。「うつりぎやどりぎ」「匂いでこしょこしょ」「夏が来るので。」「恋愛成就のハナ江さん」「気合いをイれろ!」「窓越しのキミへ」「卯月が鍛えます」「名前を呼んで」「お兄ちゃんのバカ!」「もやもや」——このラインナップ、タイトルだけで読みたくなりませんか。

「恋愛成就のハナ江さん」のほんわかした温度感、「お兄ちゃんのバカ!」という言葉に込められた感情の複雑さ、「窓越しのキミへ」という距離感の表現——それぞれのタイトルが作品の世界観をひと言で表せているのが、和馬村政先生のセンスの良さを物語っています。どのヒロインも個性が立っていて、全員に「このコが好きだな」という気持ちが芽生えてくるのが不思議です。

「ぷにつる」という修正スタイル、これが独特でいい

和馬村政先生の作品の特徴として「ぷにつる修正」という独自のスタイルがあります。単行本収録にあたって雑誌掲載時から大幅に加筆修正されており、先生が読者にとってベストな状態で届けることにこだわっているのが伝わってきます。こういう誠実さが長年のファンに愛され続ける理由のひとつなんだろうなと感じます。

「マシュマロおっぱい」専門家の真髄がここに

「無垢な美乳娘のマイスター」という呼び名は伊達じゃないです。ツンと上向きのマシュマロおっぱいの描き方に先生独自の美学があって、やわらかさ・弾力・形のバランスが絶妙。キャラクターが「敏感にビクビク反応する」場面の描写密度が特に高くて、読んでいるこちらまで息を呑む瞬間が何度もあります。GOTコミックスより発売中、各電子書籍ストアでも配信されています。清楚な「あのコのなか」に迷い込んでみてください。