発情ロマンティクス

「発情」と「ロマンティクス」、この組み合わせが絶妙でした
エロ漫画に「ロマンティクス」という言葉を組み合わせる作家さん、なかなかいないですよね。仲町まち先生のワニマガジン社単行本第2弾『発情ロマンティクス』は、タイトルからしてただのエロ短編集じゃないぞという空気を漂わせています。2025年12月12日発売、全160ページ。COMIC快楽天ビーストを主戦場に活躍してきた先生が、前作『ハジメテホリック』に続いて届けてくれた一冊です。
「ロマンティクス」シリーズの流れを汲む温度感
仲町まち先生といえば、COMIC快楽天ビーストで「アラサーロマンティクス」を発表するなど、大人の男女の間にある「距離感」や「感情のもつれ」を描くのが得意な作家さんです。この『発情ロマンティクス』でも、その持ち味は全開。単純にエロいシーンを並べるのではなく、そこに至るまでの人間関係や感情の機微がちゃんと描かれているのが仲町先生の作品の大きな特徴です。
「発情」という直接的な言葉と、「ロマンティクス」という甘い言葉を並べることで生まれる絶妙なアンバランスさ——これが仲町先生の世界観そのものを表しているようで、タイトルを見るだけでなんだかドキドキしてきます。
構図のエロさ、これがクセになる
仲町まち先生の絵柄について「クセがある」という声がある一方で、「構図がエロくて良い」という評価が多く見られます。これ、すごく納得できます。人物の配置や体の角度、視線の向き——そういったコマの「設計」に先生のセンスが如実に出ていて、一枚絵としての完成度が高いんですよね。
絵柄の個性が強い分、慣れるとその独特のタッチがむしろクセになってくる。そういうタイプの作家さんです。登場するキャラクターたちの表情も豊かで、快楽に溺れていく顔の描き方に独特の色気があります。
「ざんぎょう!」「ナマイキ部下は発情マシマシ」が好きなら間違いなし
仲町先生の既存作品で「ざんぎょう!」や「ナマイキ部下は発情マシマシ」を楽しんだ方にとっては、そのエッセンスがさらに凝縮された1冊になっています。上司と部下、年上と年下、幼馴染など、近い距離にいる男女の「一線を越える瞬間」の描き方が本当に上手くて、「なぜこのふたりがこうなったのか」という納得感を丁寧に積み上げてからエロシーンに入ってくる構成が毎回心地いいです。
デジタル版限定おまけも見逃せない
電子書籍版にはデジタル版限定おまけが付いており、紙版とはまた違う楽しみ方ができます。ワニマガジン社から1,430円(税込)で発売中、電子書籍各ストアでも配信されています。仲町まち先生をまだ知らない方にも、前作『ハジメテホリック』と合わせてぜひ手に取ってみてほしい1冊ですよ。